借金を親に相談できない方は専門家に相談をする
借金を親に相談できなくて悩んでいる方は、専門家に相談をすることを考えてみましょう。
完済をしたあとに話をする、あるいは返済の途中で話をする、というふうに発想を転換するのがよいです。
親に相談をしたい、と思っているということは、自身の能力では限界に達していて、第三者の力を借りたいと思っている、ということだと思いますので、外部の力を頼りましょう。
任意整理ならば、親に黙ったままで借金を返済していくことができます。
借金が減額されるので、返済が難しくなっている方でも完済が可能になります。
借金額が多い方の場合は、個人再生や自己破産があり、それらも家族には内緒でできる可能性があるので、弁護士に相談をしてみるとよいです。
借金を親に相談ができない方を、4つのケースに分けてお話していきます。
とにかく、借金は完済する、という目途を立てて、親とどう向き合うか? を考えていきましょう。
借金を親に相談することがむずかしい4つのケース
- 親が田舎にいる
- 母子家庭である
- 実家暮らしで、両親と一緒に住んでいる
- 両親に迷惑をかけた過去がある
ご自身の境遇に近いケースを参考にしてください。
親が田舎にいる場合は手紙を書く
ご両親が田舎にいて離れているのならば、田舎のご両親に向けて手紙を書いてみてください。
もし手紙を躊躇されるようであれば、メールかLINEで近況をやりとりしましょう。
手紙の中で借金について触れる必要はありません。
親は「…なにかあったんだな」と勘づきます。
そのあと借金についてお話をされるのがよいです。
親に会った際には、「こういう感じで完済予定が立っているから、大丈夫だ」といいましょう。
もし会えない、いいがたい場合は、すみやかに債務整理をして、親に黙って完済をしていったほうがよいです。
任意整理によって、借金完済を目指す計画をたてて、そのあいだに実家との距離を縮める努力をする、という思いで借金返済に取り組んでみましょう。
母子家庭である場合は話さずに解決する
母子家庭である場合など、苦労をかけた親に迷惑をかけられない事情があるときは、話さずに解決したほうが無難です。
親は子供がしてしまったことについて、「自分の負担」「家族の負担」と考えます。
完済したあとに話をする、という選択を、ぜひ考えてみてください。
「返済が困難になっている…」という方は、任意整理をすれば、これからの利息をゼロにできますので、親に黙って借金を返済することが可能になります。
実家暮らしである場合はこれまでとは違う印象作戦を行う
実家暮らしであって、借金がある方は、かなり話しづらいかもしれませんので、次のような対策を考えてみましょう。
実家暮らしの借金解消法
- これまでとは違う生活習慣を親に印象付け、今回のことを話し合うきっかけを作る
これまでとは少しだけでよいので今までの自分とは違う印象を親に与えて、話し合いに臨む雰囲気を作ってみましょう。
たとえば働いていない方は、週一でもよいので働きに出てみましょう。
UberEATS(ウーバーイーツ)やポスティングのような仕事であれば、スマホで完結しますから、人と会う必要もありません。
外出が難しい場合は、家の仕事を手伝うことで対策をします。
料理をする。掃除をする。洗濯をする。草むしりをする。親の車を洗う。いろいろあると思います。
仕事を持っていて実家暮らしである方は、いつもより早く帰宅するのをおすすめします。
人生は必ず困難があるので、親もそれを知っています。それが現在やってきたととらえてください。
親が気にすることは、借金よりも、その困難な問題にどれほど当人が自覚を持っているか? です。その姿勢をしっかりと示しさえすれば、大きな波乱は避けられます。
今自分ができることをしっかりと選択をして、前へ一歩進んでみましょう。
専門家の力を頼ることで、もう一人で戦わずに済むことになりますから、気持ちが楽になります。
実家暮らしで借金がある方は、こちらの記事も参考になります。
両親に迷惑をかけた過去がある場合は話さずに解決する
「親にどうしても話ができない…」場合は、無理に話す必要はありません。
3年後、4年後に借金を完済したときに、「こんな苦労があった」と話をするということを目的に、頑張ってみましょう。
基本的に親子であっても、理解しづらい事柄はあります。これらの人生で、そのような事態はさらに起こってきます。
また、親との関係が今は悪くても、その後良好になっているかもしれません。人生とはそういうものです。
でも、やはりなんとか親と借金について話をしたい、と思われる方は、こちらの記事で「話し方」について詳しくお話していますので、ぜひ参考にしてください。
借金を家族に言うべきだとは限らない理由
親は子供の借金を負担には思うが、悪だとは思わない
子供が借金をした場合、親はそれを「自分の負債」「家族の負債」だと考えます。
でも子供はそれを「自分だけの負債」ととらえています。ここに大きな齟齬があるので、この点について考えてみてください。
たとえば自分ではどうにもならくなってしまったから「助けてほしい」という気持ちだったり、「許されたい」という気持ちだったり、親子だからという「責任感」だったり、があって、借金を親に相談をしたい、と思っているというのが、本音でしょう。
このとき、借金を親に相談をするという問題で、子供が理解しておく大事なポイントがあります。
それは、親は子供がしでかしたことに対して、案外と「ひどいことをした」とは思っていない、ということです。
親は子供のことを自分自身だと思っていますが、子供は親のことを近しい他人だと思っており、ここに認識のずれがあるんです。
大事なのは、親へのうしろめたさや罪悪感という自分の感情ではなく、親に負担がかかるのか、かからないのか? という親の側の気持ちに立つことです。
負担をかけても大丈夫なら話をするのが得策です。いったん肩代わりをしてもらうか、一部を援助してもらう形で借金は返済しましょう。
しかし、負担をかけるのはどうしてもできない、と思うのであれば、話す必要はありません。
そもそも借金は個人的な問題であり、それは内緒で解決できるからです。
ひとりでつらいと思う方は、ぜひ専門家の力を頼ってください。とにかく気持ちが楽になります。
借金を親に言う言えない場合の4つの選択肢
借金を親に話す・話さない 4つの返済方法の選択肢
- 借金を親に話す | 固定収入がある場合 | 任意整理によって借金を減額して完済
- 借金を親に話す | 固定収入がない場合 | 自己破産によって借金を免除する
- 借金を親に話さない(話せない) | 固定収入がある場合 | 任意整理によって借金を減額して親に黙って完済
- 借金を親に話さない(話せない) | 固定収入がない場合 | 自己破産によって借金を免除してもらう
親になんとか話ができそうだ、あるいは、どうしても親には打ち明けたい、と思う方は、しっかりと完済の予定をたててから話をして、少なくとも借金の問題については安心を与えましょう。
相談することはやはりきまずい、と思う方は、内緒で借金は完済をしましょう。
任意整理の実際の返済がはじまるまでには、弁護士に依頼をしてから2か月~4か月は時間を要します。
それまでにお金を貯めることができないか? 親に相談ができないか? を検討してみるのも、ひとつの手です。
依頼をすれば、即時に利息は止まりますから、これ以上借金額が増えることはありません。
固定収入がない方は、自己破産を検討することになりますが、家族にも内緒で借金を完済できるケースもありますので、弁護士に相談をしてみてください。
弁護士に現在の借金の状況をお話してみてください。
※ 借金に強い、信頼のできる弁護士です。プライバシー安全管理のために相談は電話になります。専門家とは電話でお話をするようにしてください。
任意整理をすれば借金完済が可能になる
任意整理の特徴
- 内緒で借金返済ができる
- 今後の利息をゼロにできる
- 払い過ぎた利息を減額できる
- 借金理由は問われない
- 借金額の上限はない
- 財産が奪われることはない
- 自分の返済能力に合わせて毎月の返済額や返済期間を設定できる
任意整理では、これから払うはずの利息を全額カットし、また、払い過ぎていた遅延損害金をカットすることによって、借金が減額されます。
今抱えている借金額より、返済額が少なくなります。そのため、返済が困難になった方でも借金を完済できるようになります。
たいてい3~5年をかけて、自分の無理のない返済額を支払っていくことになります。
弁護士は雇い主に対して守秘義務が発生しますから、情報を外部に漏らすことはありません。会社に知れるようなこともないですし、家族に知られることもありません。
任意整理をする際の手順
- 債務者はすべての借入社と借金額をリストアップする
- 正確な借金額を理解する
- 具体的な返済計画案を作る
- 返済を開始する
- 完済を目指して二度と借入はしないこと
任意整理は実際の返済がはじまるまでに、弁護士に依頼をしてから2か月から4か月くらいかかるので、そのあいだに具体的な返済方法を吟味して、弁護士費用もそのときに支払うことになります。
弁護士費用をすぐに用意できない方は分割払いや後払いが可能です。
債権者と面談したり、やりとりする必要はありません。
取り立ては任意整理をはじめて、(弁護士に依頼をした時点)、日から2週間ほどで止まります。
即日に止めてもらいたい場合は、「任意整理をしたことを債権者に伝えてほしい」と弁護士にいいましょう!
債務者にとって任意整理のデメリットは実はメリットとなる
任意整理をすると、信用情報機関(ブラックリスト)に任意整理をしたことが記載されるためにいくつかのデメリットが起こります。
任意整理を行ってから5年の間に起るデメリット
- 信用情報機関に事故情報が載る
- 住宅ローン・マイカーローン・教育ローンが組めなくなる
- 新しくクレジットカードが作れなくなる
- 銀行口座が3か月凍結する
- 保証人になれない
- 携帯の機種を分割購入できない
- 新転居先の審査に落ちることがある
信用情報機関から名前が消える5年間は借り入れができません。家族の保証人になったりすることもできません。
クレジットカードの使用にも制限がかかりますが、任意整理対象ではないクレジットカードを使うか、デビットカードを用いることで対応しましょう。
どうしても新規で作りたい方は、以下の方法で作りましょう。
任意整理のときのレジットカードの作り方
全部のカードで過去に借金をしていて、すべてが任意整理対象である場合は、任意整理前に審査の通りやすい会社に申請してクレジットカードを作っておくのがよいです。
審査が甘いところでクレジットカードを作ることを検討しましょう。流通系は比較的甘いです。「セディナカード」などがよいです。
消費者金融のカードは作りやすいですが、やめておきましょう!
クレジットカードの審査難易度
【低い】 < 【高い】
消費者金融系 < 流通系 < 交通系 < 信販系 < 銀行系
ほかにも、「携帯の機種を分割購入できない」や「新転居先の審査に落ちることがある」という、任意整理をすることで起こるデメリットがありますが、特別な状況でない限り該当することはないので、さほど気にする必要はありません。
これらのデメリットも、5年経てばすべてなくなります。
任意整理がよいのは、借入ができない状況が強制的に働くために、必ず借金生活を改められることです。
親に相談をできない方は、任意整理をして完済したあとで親に話す、という返済方法をぜひ考えてみてください!
通常は5,000円程度かかるところ、何度でも相談は無料です!
この機会に、一歩足を踏み出してみてください。
※ プライバシー安全管理のために相談は電話になります。専門家とは電話でお話をするようにしてください。
借金を家族に言えない場合は完済した後で報告するのが得策
借金を親に相談できない方がとる借金返済方法
- 専門家に相談をして、任意整理によるしっかりした返済計画案を練ってから、家族に相談するか、しないか、を模索していく
借金を親に相談することがむずかしい4つのケース
- 親が田舎にいる → 手紙を書いて、一度会う
- 母子家庭である → 親に相談をせずに解決する
- 実家暮らしである → これまでとは違った印象操作をして、話し合いの場を作る
- 両親に迷惑をかけた過去がある → 親に相談をせずに解決する
任意整理をすれば、親にも内緒で自力で返済ができます。
どうしても相談したい気持ちがある、という方は、弁護士に依頼をして、実際の任意整理の返済がはじまるその数か月のあいだに、親とどう向き合うか? 具体的に気持ちを整えていきましょう。
「借金は完済する予定になっている」とお話をすれば、親も安心するはずです。
親に相談ができない方は、専門家に相談をして、完済をした後で言う、という返済方法を考えてみてください。
許されたり、許し合ったりするのが、家族なので、借金問題も必ず乗り越えられます。
「実は前に借金をしていたんだ」と話せる未来へ向けて、今できる行動を起こしてください。