借金のうまい言い訳 話の中に相手を思いやる言葉を挟み込む
相手が聞いてくるだろう質問に、前もって言葉を用意しておけば、波風を立てずに、借金についてであっても話をすることができます。
こちらに非がある場合は、こちらの正当性を主張しないことはもちろん、相手の気持ちを汲む姿勢が、とにかく大事です。そうしないと、そもそも話し合いの前提にすら立てないからです。
そのためには、相手が聞いてくるだろう質問をリストアップして、それに対する回答を用意しておきましょう。
話し合いで効果的なのは、経緯や事実をしゃべる要所要所で相手を思いやっている言葉を挟みこむことです。
相手が聞いてくるだろう「質問」とそれに対する「答え」
- 借金の理由はなにか? → 仕事 (私用とは答えない、なにに使ったのかを具体的に)
- 借金をしたことをどう思っているのか? → ひどく悪いことをしたと思っている
- 相談をしてくれなかったのはなぜか? → 心配をかけたくなかったため
- 借金はどうするつもりなのか? → すでに完済に着手している (今後の借金について)
また、次の点をわきまえて、相手を思いやる言葉を、適度に挟み込みましょう。
言い訳をする際に大事な姿勢
- 謝罪からはじめる
- 自分を正当化しない
- 相手の言うことにすべて同意し、反論しない
- なにかのせいにしない
- 相手に感謝を捧げる
借金について言い訳をするときは、相手の立場に立って話をすることが、とにかく大前提です。
相手が重大な問題を打ち明けられていちばん感じるのは、「自分への被害」です。ご家庭であれば「家族への影響」です。「影響はない」ことと「責任を感じている」ことを強調して、不安を払拭してあげてください。
連帯保証人でない限り、家族に取り立てがいくことはありません。会社に知られることもありません。借金とはあくまで個人に責任があります。
そのことをしっかり伝えましょう。
借金については完済予定であることを伝えて、その問題は解決策があり、不安は何もいらないことを述べましょう。(自力での返済が困難になった借金の解決方法は、この後でお話しています。)
具体的にどんなふうに言い訳をしたらよいのか? は、さらに以下にある状況別の詳しい解説をごらんください!
嫁への借金の言い訳 言い訳を理由として理解させる 【ケース1】
借金問題を事後報告として伝えるとよい
借金を言い訳としてではなく、理由として聞こえるように話をするには、コツがあります。
そもそも言い訳と理由は違います。
借金をした原因が同じであっても、それが言い訳と聞こえる場合と、理由だと聞こえる場合があるんです。
2つの例を比べてみてください。
- 相手の会社からクレームが入ったのは、間違って報告書を送ってしまったことが理由で…わたしの手違いでした、まことに申し訳ありません。
- 明日直接謝罪に伺うアポをとりました、間違って報告書を送ってしまって相手の会社からクレームが入ったんです、わたしの手違いです、まことに申し訳ありませんでした、明日朝一で頭を下げてきます。
後者は、すでに問題は半ば終わったこととして、「報告」として発せられているために、言い訳が理由として聞こえます。
問題が処理されたことである(処理されうる)観点から話をすることで、相手の不安をできる限りなくし、話し相手とのあいだに生じる齟齬を減らす作用が働きます。
借金の具体的な完済予定の計画をたててから、話をすると、この効果が得られます。
借金は妻や家族には関係がない事柄として伝える
以下のことを、言い訳の中でしっかりと伝えていくと、奥さんの心象は和らぎますので、参考にしてみてください。
- 連帯保証人でない限り家族に返済義務はない
- 会社や家族に知られることはない
「話している問題」が相手にとって関係がないものであることがわかれば、相手は落ち着いて話を聞いてくれます。
なので、借金理由については、家族にはまったく関係がなかったものとして伝えるのが、とにかくよいんです。
借金の理由が遊興費であっても、仕事の関係上どうしてもやむを得なかったもの、というふうに理由を作ってください。
たとえば、借金の理由が「副職を考えて資金のために必要だった」とした場合、それは家族の将来が原因の一つとなります。
奥様も巻き込まれてしまう形なので、こうなると「責任」が相手にも波及してしまいます。
あくまで借金は原因も結果も「自分だけの問題」として処理することが大切です。
ひとつ参考例をあげます。
たとえば、次のようにいいましょう。
君にはとても感謝をしている、黙っていたことがある、実は借金がある、しかし心配する必要はない、3年後には完済することになっている、副業をはじめたいと思ってセミナーに足を運んだことがきっかけだ、そこでどうしてもビジネスの勉強をしたくてお金を使ってしまった、話さなければいけないと思っていたが、心配をかけると思っていえなかった、借金返済の目途はついているから、安心をしてほしい、家族に迷惑がかかることは一切ない、黙っていて悪かった。
どう打ち明けたらよいか? さらに具体的に知りたい方は、下の記事を併せて読んでください。打ち明けるタイミングについて細かく言及しています。
>>借金を打ち明けるタイミングには要注意!間違えるととんでもない事に
ご自身の完済予定となる額がどれくらいになるかを診断してみましょう。
借金は減額して、返済することができます!
数分の簡単な記入です。
※ 借金診断結果を知るには電話番号が必要になります。プライバシー管理を配慮してのことなので、必ず電話で相談をしてください。
親への借金の言い訳 借金理由を前向きなものとしていう 【ケース2】
借金理由を致し方なかったものにする
借金をした子供に対して、親が思うのは「ダメな子供だ」ということです。
優しい親御さんであれば、こんな子供に育てた親として自分も悪かったのではないか、と強い自責の念にかられますし、将来を不安におもいます。
借金の理由が「前向きなことだったもの」とすると、親の落胆がかぎりなく軽減します。
たとえば、借金理由については次のようなものにしましょう。
借金の理由の例
- 英会話のレッスン代
- ビジネススクールのオンラインサロンの受講料
- 転職のための活動費
- セミナーの受講費
- キャリアアップのための専門書の購入費
たとえば、若い人であれば、「お金を使ったのは仕事スキルアップのために英会話レッスンに通ったから」とか、お給料が少なくて実家暮らしである人であれば、「転職活動をしていてお金を使ったから」、などにします。
上手な理由付けのポイントとしては、親も納得するだろう、と思われる、ふだんからご自身がアピールをしているウィークポイントを克服するために使ったお金、とするとよいてです。
たとえば、将来に必要とされる仕事上のスキルの英会話だとか、インターネットの勉強など、です。
それがやむにやまれぬもの、不可抗力的なものに紐づけることで、親は、どうしようもなかったのだな、と諦めモードに入るしかなくなります。
怒りは理解できないゆえ起こり、落胆は理解できることで導かれます。
趣味やレジャーでなんとなく借金が増えてしまった場合であったとしても、自分のウィークポイントをなんとかするために必要だった、というふうになにかしらの「理屈づけ」を考えてみてください。
親が聞いてくるだろう質問にしっかり答える
言い訳をする際は、親が聞いてくるだろう質問に対する回答を用意して臨みましょう。
子供の借金について聞かされた親は、次の2つの疑問を抱くのが、普通なので、心得ておきましょう。
借金があることを聞かされた親が抱く「気持ち」と「答え」
- 自覚を持っているのか? → ある
- 借金はどうするつもりなのか? → 完済予定である
借金は完済予定であることをはっきりと伝えましょう。(返済が困難になった借金解決法については、このあとお話しています。)
借金の理由、経緯、何社から借りていて、債務総額はいくらか? それらについても明確にこたえるべきです。(どうせしゃべってしまうのであれば、ぜんぶ話してしまったほうがよいです。)
- どうして借金をしたのか?
- 何社から借りているか?
- 借金総額はいくらなのか
返済について細かく聞かれた場合は、毎月の返済額や弁護士事務所などを具体的にお話してください。
借金に対して責任を感じているという明確な自覚を示すことが大事です。
親は、いったいなにを考えているんだ? と呆れることと思いますので、完済する気持ちであることを述べて、「じゃあ、解決の力になろうか」と考える方向へ傾けることです。
たとえば、次のようにいいましょう。
黙っていたことがあって、実は借金があるんだ、でも、3年後にはすべて完済する予定を組んでいる、英会話レッスンの授業料でお金が足りなくてキャッシングをしてしまった、今の仕事だとどうしても給料が安くてこのままじゃいけないと思って、いえなかったのは心配をかけたくなかったから、でもお金に関しては甘い認識があったと思う、黙っていてごめんなさい。
親にどう話をしたらよいのか? さらに詳しく具体的な対策について知りたい方は、こちらの記事が参考になると思います。
もし、どうしても親には相談できそうもない…という方は、こちらの記事を読んでみてください。
ご自身の完済予定となる額がどれくらいになるかを診断してみましょう。
借金は減額して返済することが可能です!
数分の簡単な記入です。
※ 借金診断結果を知るには電話番号が必要になります。プライバシー管理を配慮してのことなので、必ず電話で相談をしてください。
借金がバレて言い訳をする際に大切なこととNGなこと
言い訳をする際の気構えとして大事なこと5つ
- 加害者と被害者の立場をわきまえる (どう責められても自分が悪いと思う気持ちが大事)
- 自分の弱みを出さない
- 家族のことを考えている、相手のことを考えている、という姿勢
- 借金解決を具体的に考えている言葉 (すでに完済に向けて進行している)
- 将来のことを考えている
やってはいけないこと5つ
- なにかのせいにする
- 自分はそういうダメな人間なんだと開き直る
- 仕方がなかったという
- 聞かれたことに答えない、黙りこんでしまう
- 相手にも非があるかもしれないと思わせるニュアンスをいう
これらのことには気をつけてください!
具体的に、お話していきます。
借金をなにかのせいにしない
借金をした事情は人それぞれだとは思います。しかし、言葉通り「言い訳」をしてしまうと、相手は憤慨するので、すべては自分の責任だとしましょう。(たとえ家族のことが理由の一つであったとしても。)
なにかのせいにしたり、仕方がなかった、というのはよくありません。
借金問題は家族には波及するかもしれない、と思える懸念材料であり、責任の所在が当人に限らないことは、家族にも不安を助長させます。
相手が思い煩う疑問のすべてに落としどころを自分で用意をして作っておくことが大事です。
加害者である立場を理解して話す
言い訳をする側の人間はあくまで加害者であるという立場をわきまえておく必要があります。
借金をしていると、お金を借りていることに無頓着になっていく、そういう事態に陥っていると思うんです。
- お金を黙って借りたこと
- お金を借りたことを黙っていたこと
この2つは確かに悪いことなので、自分が悪かったとまずは反省しましょう。
とりあえず今回は、どんなに責められても自分が悪いのだといいましょう。(黙って耐えてください!)
弱みを見せない
ときどき弱みをさらけ出してしまって、話し合いの場が収拾がつなくなるケースがあります。
借金について話をされて、泣きたいのは相手のほうです。冷静に淡々と状況説明をするよう努力をするしかありません。
自分の問題は自分で処理する姿勢
話をする際には、常に相手のことを考えるという姿勢を示して、問題は自分で処理するという気構えが必要です。
打ち明けられた相手は突然のトラブルに巻き込まれて、その対応に困惑しているので、会話自体も一方通行のものであってはいけません。自分がおざなりになっているようで怒りが倍増します。
常に相手を思いやっているという言葉と姿勢を大事にしましょう。
クッションがあれば、相手は聞く耳を持とうとします。そのクッションこそが、相手を思いやっている姿勢として見られます。
- 感謝
- 謝罪
- 問題解決の筋道
この3つのことを忘れずに、合間合間に挟み込みましょう。
借金問題が起きてしまったのは事実なので、それを受け止める度量を示して、問題は解決する方向に進んでいるもの、として、相手に安心感を与えてあげることが大事です。
未来を語る
「借金なんかして、将来のことを考えていない!」と相手はたぶん思いますので、未来について言及しておくことは大事です。
自分自身の、家族の具体的な将来を語りましょう。
たとえば「この先しっかりしようと思っている」というよりも、「3年後に今の営業の仕事で売り上げをあげて、いいポジションいつこうと思っている」と具体的なヴィジョンをいったほうが説得性があります。
相手が不安になる大きな要素に、この先どうなってしまうのか? が強くありますので、心配が無用になる明確で具体的な未来を提示してあげましょう。
借金の具体的な完済予定を話す
その借金をどうするつもりなのか? は相手がいちばん思い悩むことです。
しっかり回答を与えて、家族を安心させてあげましょう。
借金について言い訳をするときは、報告とその確認、という形をとるのがよいです。
とにかく、借金問題については解決予定だ、と伝えてください!
借金返済の言い訳は完済予定を立ててからにする
債務整理をすれば、弁護士を介在して、借金を減額、または免除ができます。
3つの方法があります。
3つの債務整理
- 任意整理 弁護士を通して、債権者と減額交渉をしてもらう
- 個人再生 裁判所を通して、借金を減額してもらう
- 自己破産 裁判所を通して、借金を免除してもらう
任意整理が最もポピュラーな借金返済法です。
もっとも簡易な返済方法なので、まずはこの返済方法を検討しましょう。
利息をゼロにして、支払い能力に合わせた返済計画を立て、毎月一定の額を3~5年をかけて支払っていきます。
一度面談すればよく、あとの手続きはすべて弁護士がやってくれます。
返済できなくなった借金は、減額して完済すれば解決できます。
高額な借金については、他の個人再生や自己破産の方法もありますので、検討してみてください。
ご自身に見合った返済法を用いるのがよいです。
多くの方が債務整理で借金を返済しています。
わたしも法律によって救われました。
未来を語ることができるようになるために、今できることをしてください!