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実家暮らしの借金返済方法は、低金利への借り換え、親に話す、債務整理で解決
実家暮らしの借金生活者のための対策
- 低金利への借り換えをして返済総額を減らす
- 親に頼んで返済することを考える
- 債務整理によって借金を減額して返済する
どうしたら「収入」を増やすことができるのか、どうしたら「支出」を抑えることができるのか?
まだ収入の少ない新入社員の方、派遣社員の方、フリーター、また現在仕事をしていない方は、どうしても借金をしてしまう、という場合もあると思います。
しかし、その生活を長くつづけるのは、得策ではありません。
実家を離れることを最終目標にして、借金問題を考えましょう。収支のバランスを具体的にしていくことで、お金の問題が身近なものになりますので、解決しやすくなります。
低金利に借り換えて、利息と総返済額を減らす
元本がなかなか減らなくて、返済もままならない方にもっとも有効な対策は、低金利貸金業者への「借り換え」です。
借り換えには、次の2つの方法があります。
2つの借り換え
- 低金利の貸金業者へ借入先を変える - 借り換え
- 複数ある借入先を一本化する - おまとめローン
今借りている貸金業者の金利よりも低い金利の貸金業者からお金を借りましょう。そうすると、払う利息は減りますから、当然のことながら、返済総額は下がることになります。
また、複数社から借金をしている場合は、借金を一本化することで金利は間違いなく少なくなりますから、やはり返済総額を下げることができます。
15%金利の3社から10万円を借りて、2年返済の場合の返済総額
借入額 | 10万円 |
返済期間 | 2年 |
返済方法 | 元利均等返済 |
金利 | 15% |
毎月返済額 | (4,848円 × 3社 =) 14,544円 |
年間返済額 | (58,176円 × 3社 =) 17,4528円 |
総返済額 | 3社で、349,056円 |
利息 | 16,352円 × 3社 = 49,056円 |
10%金利1社から10万円を借りて、2年返済の場合の返済総額
借入元金 | 30万円 |
返済期間 | 2年 |
返済方法 | 元利均等返済 |
金利 | 10% |
毎月返済額 | 13,843円 |
年間返済額 | 166,116円 |
総返済額 | 332,232円 |
利息 | 32,232円 |
金利が15.0%の3つの貸金業者から10万円を借りていた場合、24か月で返済し終えるならば、1社あたりの返済総額は116,352円です。
この場合の合計は、349,056円になります。
一方、金利が10.0%の貸金業者から同じく30万円を借りて24か月返済予定での返済総額は、332,232円です。
差額が、16,824円発生することになります。
「借り換え」のコツは、新規の借入先を選ぶことです。
数年前に借金生活がはじまった時点と、現在の借金生活とでは、あなたの生活状況はきっと違うはずです。
現在の借金状況に見合った新しい借金返済計画をたてるとことで、変化が生じてきます。
新規加入をすると、ポイント還元などもありますから、お得です。
クレジットカードで借金をしてしまっている方は、カードローンのほうが一般的に金利が安い傾向にありますから、カードローンへの借り換えをおすすめします。
低金利のカードローン一覧 - (100万円借り入れの場合)
- J.Score AIスコア・レンディング 0.800%~12.000% (8千円~12万円)
- アイフル キャッシングローン 3.000%~15.000% (3万円~15万円)
- プロミスのカードローン 4.5000%~15.000% (4万5千円~15万円)
- アコムのカードローン 7.7000%~15.000% (7万7千円~15万円)
- 住信SBIネット銀行 MR.カードローン 7.990%~14.790% (7万9千9百円~14万7千9百円)
親に頼んで返済することを考える
借金を返済するのにもっとも有効な解決方法は、親に支払ってもらうことです。
実家暮らしで借金をしているのであれば、きっとご両親に黙っている方がほとんどだと思います。しかし、正直にいうことが可能であれば、実践するほうが得です。
理由は単純で、貸金業者から借りたお金には利息がつきますが、親から借りたお金には利息がつかないからです。
親からの援助は、「甘え」ではなく、「自立」のためととらえて、親御さんとの話し合いを今一度考えてみましょう。
そのときのおすすめの対策があります。
借金についてはご自身で返済していくことにし、余分にかかるお金を親に負担してもらうのです。
親に出してもらうお金は「浪費」ではなく、「投資」とします。
「収入」と「支出」の質を変えていくと、お金の流れが変わります。ほかにも置き換えられる収入や支出はないか? を検討してみてください。
借金を減額して返済する
任意整理という債務整理法を用いれば、借金は減額して返済することが可能です。
債務整理を用いると、これまで支払っていた余分な「利息」と、完済までにこれから払うはずの「利息」を引いた借金総額を返済することになります。
借金総額が120万円だった人が86万円になった例
Kさん(23才女性)
借金総額 120万円
借り入れ業者数 3社
債務整理法 | 任意整理 |
職業 | フリーター |
借金理由 | ショッピング |
最低弁財額 | 86万円 |
毎月の返済額 | 1万円 |
期間 | 3年 |
Kさんは3社からの合計120万円の借金がありましたが、任意整理をすると、返済総額(最低弁財額)は、86万円となりました。34万円減額されたことになります。
債権者はお金を貸すのに都合のよい法律によって、高く金利をとっていることが普通です。
任意整理では、弁護士の法的手続きによって、これまでの借金額を、債権者の都合のよい金利に計算しなおすことができます。
借りているお金が多くなるほど、減額されるお金は増えます。
任意整理では、債務者は弁護士と面会するだけで、簡単に手続きは終わります。
「利息」(支出)をできる限りカットして、借金を返済していけるこの任意整理は、返済額が膨らんでいる方には、とても有効な返済方法といえます。
実家暮らしを脱け出すには借金を返済するのが先決です。借金問題を解決すると、未来が具体化されていきます。
実家依存を脱却して自立するための具体策3つ
実家暮らしで借金生活をやめる3つの対策
- 実家を出る意思を明確に親に伝える
- 月に3-5万円を実家に収める生活を2年送る
- 転職活動、求職活動を行い、職と給与を安定させる



実家を離れる日付を明確にして、親に宣言をする
借金を返済する意思を固めたのなら、具体的に実家を出る準備をしましょう。何年か先でよいです。大事なのは、そのときの具体的な日付を明確にしておくことです。
次の3つがポイントです。
実家を出る宣言、3つのポイント
- 日付を明確にする
- 日付は無理な目標に設定しない
- 家を出る理由を親にしっかり説明する
目標設定を具体的にすると、計画がうやむやになる可能性がぐっと減ります。
口にすることで、後戻りできなくなる状況に、自分を追い込むことができます。
途中で計画が挫折してしまうことも考えられますので、計画変更日付も同時に決めておきましょう。
無理な目標をたてても、計画は挫折します。
実家を出る期日は、借金返済が完了してから2年あたりをめどにたてるのがよいです。
現在実家に厄介になっているのは、将来のための準備期間として肯定的にとらえましょう。
具体的に親にどう借金について話をしたらよいか? については、こちらの記事をごらんください。
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借金を親に話す!失敗しないために必要な考え方と実践法
借金について親と話をする際は、親の信頼を得ることに重点を置きましょう。そのためには完済予定になっている未来から現在、過去へと時間を後戻りさせる形で話をします。核心から話さずに、外堀から語っていくことで、相手の動揺を抑え、冷静な場を作ることができます。
続きを見る
月3-5万円を家に入れる実家暮らしを2年継続する
実家暮らしをして借金をしている人は、借金返済を完了したなら、家にお金を入れることを考えましょう。
平均すると、月4万円くらいが人間ひとりが暮らしていれば居住に最低限にかかるお金です。
実家暮らしをしていると、一人暮らしをしていれば当然かかるはずの光熱費や生活用品、また食費等である4万円前後のお金が無料です。
親が、受け取らない、というのであれば、ご両親名義の口座に貯金して、家族のお金としましょう。
金銭感覚を自立させると、実家離れも具体化していきます。
給与の高い職場への転職活動を実践して正社員になる
男女とも共通ですが、金銭感覚がおかしい人と誰も結婚はしたがりません。借金を抱えたまま、結婚をすることは不可能といってよいでしょう。
当たり前すぎる話ですが、なぜ借金をしてしまうか? というと、「支出」よりも「収入」が低いからです。
未来への展望が暗いのであれば、早いうちに条件のよい職場へ変わって、人生を変える行動を起こしましょう。
お金に無頓着である人ほど、転職等を考えていない傾向があります。
転職するときのポイントが、3つあります。
転職の際の3つのポイント
- 企業は若いうちは仕事の実績を問わない
- 新卒か新卒でないかを問わない職場がある
- 仕事というものは社会的使命ではなく、自己のキャリアップととらえる
新卒で入社した3人に1人が3年以内にその会社を辞めています。転職が若ければ若いほど有利なためです。
また、若いうちであれば、新卒と変わらない条件で企業を選ぶことができます。
転職活動は、実家暮らしのまま、現在の仕事を継続して行うのがベストです。仕事が定まるまで、家を出る必要はありません。
転職サイトや口コミを活用して、情報収集を日々こころがけましょう。実際に転職をするかどうかは、そのあとの問題だととらえておいても、OKです。
書類選考で落ちてしまう方は、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
キャリアアップや面接のポイントなどをサポートしてくれますので、仕事のスタンスに関して、わからないことが明確になっていきます。
借金を返済すると、必ず違った未来が見えてくる
実家暮らしで借金返済するための3つの対策
- 低金利への借り換えをして返済総額を減らす
- 親に頼んで返済することを考える
- 債務整理によって借金を減額して返済する
借金をしていると、「支出」が増えていく一方で、いつまでも実家から脱け出すことができません。
「支出」を減らして、「収入」を増やすことを考えてみましょう。具体的に考えると、行動しやすくなりますし、実際に実践をしていくことで現実は変えられます。
借金を返済すると、必ず違った未来が見えてきます。