嫁に内緒で借金返済できる任意整理
奥さんに内緒で借金をしている方は、隠し通したまま債務整理によって借金を完済できます。任意整理であれば可能です。
債務整理は、ほかに個人再生と自己破産がありますが、この2つは裁判所を通すおおがかりな債務整理法なので、知られずに済ます、というのは基本的に難しいです。
しかし、任意整理は弁護士に依頼をして、一度面談をするだけの簡易な整理法なので、奥さんや、会社や、知人にも知られずに、借金を完済することが可能です。
これから払うはずの利息を全カットして、支払い能力に応じた一定額を、3年~5年をかけて毎月返済していきます。
もし、払い過ぎていた利息がある場合も、それらの利息が減額する可能性もあります。
任意整理の流れ
任意整理を始めると、即座に取り立てが止まります。(通常1日から1週間程度かかりますので、即座に取り立てをとめてもらいたいときは、そのように弁護士にいうと、取り計らってくれます。)
実際に任意整理がはじまるまで、4か月程度あるため、そのあいだにこれからの返済額や、弁護士費用を用立てしておくことが可能です。
任意整理で内緒で完済が可能な理由
任意整理ではなぜ内緒で借金を返済できるのか? というと、弁護士は雇人に対して守秘義務が発生するため、それがたとえ家族であっても第三者に内容を申すことが法的に禁じられているからです。
手続きについても簡単なので、たくさんの書類が必要で、家族にわかってしまう…なんていうこともありません。
任意整理は、返済に行き詰った債務者の借金の完済を可能にしてくれます。
「これまでに払い過ぎていた利息」と「これから完済までに支払うはずの利息」をカットします。
すべての交渉ごとについて、家族や会社に知られることはないので、安心してください。
弁護士に無料相談をしましょう
債務者は弁護士に一度面談しなければならないので(法律で決められています)、任意整理を検討する方は、そのときに弁護士に家族の事情等についても相談してみましょう。
家族に内緒にしておきたいことをきちんとお話してください。
ご自身の借金がどれくらい減額されるかを診断してみましょう。
弁護士への相談は何度でも無料ですので、話を聞いて納得がいったところで、実際に依頼することを決めればよいと思います。
※ プライバシー安全管理のために、ご相談に関しては電話でするようにしてください。無料相談の内容についても、他人に漏らされることは決してありません。
デメリットについてはこちらの記事が参考になります。
任意整理をすることに不安を持っている方は、目を通しておくと安心です。
>>任意整理と信用情報機関掲載、そのデメリットと対策について
嫁に内緒の借金をしている際に気をつけておきたい7つのこと
借金を内緒にしている際に気をつけておくべき7つのこと
- 返済期日に間に合わないときは、必ず業者に連絡を入れる
- 業者からの郵便物はすべて電子にする
- 督促状は一目で借金だとわかるので注意
- キャッシングのカードは家族にわからないところに保管(できればカードレスにする)
- ATMの明細書は即座に処分する
- 通帳の記載は行わない
- 借り換えやローンの一本化など、新規な対策を施さない
返済が遅れそうならば、必ず業者に電話連絡をする
もしあなたが現在借金の返済に追われていて、返済予定日に遅れそうならば、そのときは各業者に必ず電話をするようにしてください。
「返済できなかった理由」と「いついつまでに返済をします」と具体的な返済日を伝えれば、とりあえずの急場はしのげます。
話合いが双方のあいだで行われていれば、約束した次の返済日を過ぎるまで取り立ては行われないことが普通です。
また、業者からの電話には必ず出てください。
連絡がとれないと、「返す気がない」と思われてしまい、相手はもう電話連絡をせずに督促状を送ってくる場合があります。
督促状が送られると、もし見つかれば、中を開けなくても、一発で借金のことが、奥さんにわかってしまいます。
多くの業者はたいてい返済予定日(再引き落とし日が設定されていればその日)から2日遅れると、電話をかけてきます。
最初は自分の携帯に電話がかかってきます。
次に督促状が来ることが多いです。
それを無視していると、会社に電話がかかってきて、提訴予定があることが記された「催告書」が送られてくることになります。
もし、すでに「催告書」が送られてきている状態であるならば、一刻も早く弁護士に相談をしましょう。
任意整理をはじめれば、即座に取り立てをストップできるので、今なら間に合います。
※ プライバシー安全管理のために、ご相談に関しては電話で行ってください。内容が第三者に漏れることはありません。
郵便物が届かないように電子にする
貸金業者からの郵便物
- 明細書
- 領収書
- キャンペーン案内
- 契約書類(カード要り)
奥さんに借金が知られてしまう理由のベスト3をあげておきます。「郵送書類」「明細を見られる」「カードを怪しまれる」です。
この3つはきちんと対応しておく必要があります。
郵便物に関しては、業者からの郵便物をすべて電子にすることで証拠類を隠せます。
督促状以外の郵便物は外見からは借金のことはわかりません。しかし、封を開けてしまって中身を見ると、明細などであればわかってしまいます。
単なるキャンペーン案内などならば借金をしていることはわからないとは思うのですが、気が気でないので、できる限り郵便物は減らした方がよいです。
※ 電子化に対応していない貸金業者もありますので、訊ねてみる必要があります。
督促状は即座に借金をしているとわかります
督促状が送られてくると、それが見つかった場合、かなりの確率で、もう借金だとわかります。
返済予定日より遅れると、ご自身の携帯に電話がかかってきます。それに応答しない場合は、自宅に督促状が届きます。
電話連絡がなくて、督促状がいきなり届くことはありませんので、とにかく電話に出ることがとても大事です。
ただ、延滞がすでに2回以上である場合は、返済予定日を過ぎると、電話が連絡がなく督促状が届く場合があります。延滞を過去にしたことがある方は注意してください。
現在すでに返済が苦しい状態で、督促状が来てしまう可能性がじゅうぶんにある、という場合は、弁護士に相談をして、とにかく取り立てを止めてもらいましょう。
※ 相談は何度でも無料です。
カードレスにする
新しいクレジットカードがあると、怪しまれます。カードレスにして対策することをおすすめします。
※ カードレスにする際に年会費や手数料を数百円とられる場合があります。
カードレスの注意点は、スマホアプリを使うと、スマホが妻に見られた時点で、それがわかってしまうことです。
なので、絶対に妻が自分のスマホを見ない、という確信のある方しかカードレスはおすすめはできません。
普通預金のカードにカードローン機能をつける対策もあるのですが、これも見た目でわかってしまいます。
キャッシングのカードは奥さんに見つからないところにしっかりと保管しておくのが、一番の対策といえそうです。
ATMの明細書は即座に処分
ATMの明細書は自宅まで持ち帰らずに処分しましょう。
財布に入れておいて、ついうっかり…というケースがとても多いです。
ポケットに入れたまま忘れた、も要注意です。
必ずATMで受け取った明細はシュレッダーにかけるようにしましょう。
通帳の記帳はしない
通帳への記載はしないようにしましょう。通帳に記されている数字を見られた場合、いいわけができません。
とにかく借り入れをしているあいだは一度も記帳をしないことです。
一度記帳してしまうと、「おまとめ記帳」といい、それまでの借入金額すべてがまとめて勝手に記帳されてしまうので、注意してください。
嫁に内緒でローンを組むのはやめておく
借金はクレジットカードでのキャッシングをしている方が多いと思いますが、ローンを組んで、そのことを妻に内緒にしている…という方もいらっしゃるかもしれません。
ダイレクトにお金のやりとりが発生するローンにおいては、「融資額の大きさ」や「借り入れまでの速さ」などで、借金が膨れあがるケースが多いので、注意が必要です。
ローンの特徴
- 融資額が大きい
- 借り入れまでのスピードが速い
- 手続が簡単
- 一本化が可能
すでに借金が大きく膨れ上がってしまっている方は、返済の目途が立たないのであれば、即座に債務整理をしたほうがよいです。このままだと、知られる可能性は高いです。
また、銀行のローンは全体的に金利が低く、銀行が行っている「おまとめローン」で借金を一本化しようと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、これはおすすめしませんので、迷っている方はちょっと考え直してみてください。
「おすすめローン」をすると、正直いって、かえって借金返済がむずかしくなります。
「おまとめローン」は新たに借り入れしてもらうことが目的のものです。融資額が増えるため結局また借り入れしてしまい、結局以前より借金総額が増える人が後を絶ちません。ローン特有の現象です。
そもそも、銀行は信用問題に辛らつなので、借入をしてしまっている人に審査はおりません。
おまとめローンは返済を考える人にとっては得策ではない、と思っておいてください。下の記事で、さらに詳しく知ることができます。
借金を嫁に言えない夫が注意すべきポイント
知られたときのための準備対策
万が一奥さんに知られたときのための準備対策はしておきましょう。
借金を夫から打ち明けられた妻が動揺するいちばんの理由は、「一方的に相手がした不可解な問題を突然こちらが共有させられてしまう」という困惑にあります。
それについては対策があります。
それは解決に向かっている、いつまでに解決し、どういう手順で解決し、それに対するリスクと対策はこうである、ときちんと具体的な説明を用意しておくことです。
つまり、すでにそれはゴールを待つのみで、対策済みであることを知らせて安心してもらうのです。
専門家がこういっている、ということをいえば、さらに信頼性も高いです。
現在の状況で、知られているかもしれない、気づかれそうだ、という方は、今すぐに専門家に借金返済の相談をして、借金返済の目途を立てがほうがよいです。
どうやったらうまく言い訳できるのか? を知りたい方は、こちらの記事で詳しくお話していますので、ぜひ参考にしてみてください。
借金生活を続けるリスクを考えてみる
黙って借金生活を続けるリスクは相当なものなので、この辺りについても少し考えておきましょう。
奥さんに内緒で借金生活に苦しめられている方は、借金をしている自分の現在の状況を今一度よく考えて、これからのことをぜひ思案してみてください。
半年前と現在を比べて悪化していれば、また半年後その分だけ人生は悪い方向に向かうだけです。
借金している人の心理
- 収入を自由に使えない苦しみ
- 家族にプレゼントを買ってあげられない
- 付き合いを断らなければならない
- 常に借金のことで頭がいっぱいだ
- 将来の設計ができない
- うしろめたい気持ちが心に内にある
もし、以前と現状が変っていない、悪くなっている、というならば、迷うことはありませんので、専門家を頼って借金解決に向けて動きだしてください。
借金をしていると、毎日がつらく苦しいことの連続です。(経験している方はわかると思います。)
「昼食はコーヒーで我慢している」「後輩に奢ってあげられない」「TVでキャッシングのCMが流れると背筋が凍る」など、家族にやましいことを秘密にして生きることは、相当しんどいです。時間とお金はご家族のために使うのがよいです。
ゆとりがない状況では精神も肉体も追いつめられていきます。冷静な今の時点で完済を目指したほうがよいので、この先はもう少し家族について考える時間を、増やしましょう。
最悪なのは、義理の親に借金のことが知れてしまうことです。こうなってしまうと、今後頭が上がらないどころか、離婚を迫られます。一生が破綻します。
まだなんとかなる今の状況のうちに、返済に向かって乗り出しましょう。
借金を嫁に内緒にし続けることは困難なので早めの返済を
今放置できているのは、現在がなんとかなっているからです。
でも、それは問題を先延ばしにしているだけで、そのツケは半年後、一年後に何倍にもなって襲ってくることが考えられます。
ご家族を大事にする気持ちがあれば、完済はできます。
まだ取り返しのつく間に、階段を一歩だけ上ってみましょう。
今苦しいことは未来へ向かう気持ちを持つことで、必ず乗り越えられます!