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友達への借金返済がむずかしい場合は任意整理で和解案を試みる
友達からお金を借りていて、返済に困っている方は任意整理によって和解をしましょう。
お金が用意できない、または返済する気持ちがあっても、「一括で返せ」とか「今すぐ返せ」など相手がこちらの気持ちを受け止めてくれない場合もあります。
第三者を介入すると、複雑になった相手との金銭トラブルを解消することができます。
弁護士がお金を貸した相手との間に入ってくれます。
相手と冷静なやりとりができない、というときにとても便利ですので、ぜひ検討してみましょう。借金問題をずるずるして人生を複雑にしてしまうのは本当に無駄です。
任意整理では返済能力に合わせた借金返済ができる


任意整理は裁判所を介さず弁護士を通して相手と借金返済交渉をする和解策です。
完済までの利息をカットして返済していくのが、任意整理最大のメリットですが、利息がない個人間の場合は、「長期の分割にしたい」とか、「財産は取り壊さずに分割払いをしたい」とか、債務者の意見をくみ取って返済計画が組めることが最大の特徴といえます。
費用についての詳しい説明はこちらにあります。
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任意整理の費用の相場と支払いを安く抑えるための工夫
任意整理を行う際には、着手金が2~5万円、減額報酬が債務額の10%、解決報酬が2~5万円かかります。すぐに用立てする必要はありません。適正価格にするためのコツについても解説しています。
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任意整理をしても相手は連絡してくることがある
貸金業者と任意整理をした場合、債権者は債務者と直接連絡することを禁止されます。
しかし、個人間のお金のトラブルでは、任意整理をしても相手が自分に連絡してくることを禁止されません。
なので、お金を返済すれば決着がつく類のものであるのか、返済すれば解決するというものではないのか、を考えてみて、任意整理がいいのか悪いのか、を考えてみましょう。
信用情報機関に載ると5年間借り入れができなくなる


任意整理をすると、5年ほどいわゆるブラックリストに名前が掲載されます。
5年間借り入れができなくなる、と思ってください。
住宅ローン、車のローンは、これから5年間は組めません。また保証人なることも、これから5年間できません。
しかし、対策をとることで、かなり快適になります
このまま友達との借金問題を抱えたままにするのか? 多少のデメリットがあっても借金問題を解決するか? を天秤にかけて、デメリットがどれほど生活に支障をきたすのかを、よく考えてみましょう。
任意整理のデメリットに関しては以下の内容を参考にしてください。
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任意整理と信用情報機関掲載、そのデメリットと対策について
任意整理で信用情報機関に掲載されることのデメリットは、ローンが組めなくなる・新しくクレジットカードが作れなくなる・銀行口座が3か月凍結する・保証人になれない・携帯の機種を分割購入できない・新転居先の審査に落ちることがある、など。すべて対策があります。
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専門家に相談をしてみたい、という方は、匿名・無料で相談をしてみましょう。
3分間ほどの簡単記入です。
時効が可能かどうかは専門家に聞いてみることが大事
個人間のお金のやりとりの時効は10年です。
10年経っていれば時効が成立します。ただし、時効に関しては注意しておかなければならないことがあります。
時効で注意しなければならないこと
- 相手が時効の中断をしている可能性がある
- 必ず専門家に依頼をして時効問題は取り組む
時効の中断を認識しておきましょう。
相手が裁判に訴えてきたり、こちら側が一度でも返済をしたことがある場合は「時効の中断」が行われています。このとき時効の時間は引き延ばされていることになります。10年経っても時効になっていないわけです。
時効で一番多くある問題が、支払う意思をこちらが示したことがある、というものです。
時効は「債権者が債務者の支払い能力がないことを認めた日から10年」です。「そのうち払うから」といっていたならば10年は経過していません。
もし、時効を考えている場合は、行政書士に依頼をして、確実に時効が可能であるかどうか? を必ず確認をして、専門家を通して実行しましょう。
行政書士に頼めば、2万5千円程度で時効を成立する手続きができます!
時効を希望する方は、専門家に相談をしてみてください。
※ メールでも電話でもどちらでも対応は可能です。
時効について、さらに詳しく知りたい方は、こちらにありますので、ぜひ参考にしてください。
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お金の貸し借りをなしにする際に気を付けておくべき事柄
過去に知人・友人に借りたお金のやりとりを無効にすることができます。10年経過していれば、時効が成立します。手続きをする必要性があるのは、相手が訴えてくる可能性があるためです。時効成立の条件についてもお話しています。
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友達とのお金の貸し借りにおける注意ポイント


遅延損害金が発生してしまうので放置はいけない
お金を貸してくれた相手が「遅延損害金」を要求してくることが考えられるため、お金の問題を放置は考え物です。
遅延損害金とは返済予定を過ぎた際のペナルティを与えるための損害賠償金のことです。
遅延損害金は、通常貸金業者が用いるものですが、個人間の借金でもこの遅延損害金が有効なんです。
約束した覚えのない利息を払う必要はない
相手が利息を払え、といっていて、お金を返せない立場にいる方は、利子を払う必要はありません。
お金のやり取りがあったときに利息を払うその「合意」がなかったのならば、利息を支払う義務は発生しません。
「そんなことは関係ない」と相手がいってきた場合は、速やかに専門家に相談をして、任意整理での和解案を申し出てください。
ただし相手が「遅延損害金」を法的に求めている場合は支払う義務があります。
遅延損害金や利息の正当性については、相手に「内容証明」を要求して確認してください。相手が「それは見せられない」というのであれば、無視して、OKです。
取り立てがしつこいならば専門家にお願いしてしまったほうがよいです。
相手が弁護士をたててきている場合は確認する
すでに相手が弁護士をたててきている場合は、本当に相手が提訴しているのか? を確認してください。
もし、本当に弁護士が介在しているのであれば、当人ではなく弁護士本人があなたに実際に会いにくるはずです。
メールや電話ではなく、実際に会いましょう。
本当に弁護士によって提訴してきた場合、納得できる内容であるならば返済に応じてください。互いにすれ違いがあり、返済金額も不当であると思われる場合は、こちらも弁護士をたててください。
少額訴訟してきている場合は必ず出頭する
少額訴訟は1日で行える簡易裁判で、主に個人同士のお金の問題で利用されるものです。
その際は必ず出頭してください。自分の意見を述べ、反論することは反論しましょう。正当な借金額を提示しもらい、債務額を返済してください。
出頭しないと、原告の主張と争わない意思を示したとみなされます。
そうすると、「反論がないという意思」とみなされます。法外な遅延損害金を要求されていたとしても、それを支払わなければならなくなってしまいます。
もし事情があって出頭できない場合は、答弁書を提出しましょう。その後改めて審議されることになりますが、後日相手が異議を申し立てて通常の裁判として訴えてくる場合もあります。
少額訴訟の場合は通常の訴訟と違って、電話会議などの例外的措置は基本的にありませんので、気を付けてください。
個人同士の借金のさまざまなトラブル



詐欺罪になることもあるので注意
「お金を返すつもりがなく借りた」とみなされると詐欺罪として刑事事件にまで発展する可能性もあります。
一度も返済をしていない方は注意です。返済する気持ちなど最初からなかったのではないか? と立件される可能性が高いのです。
たとえば、当時相手は「お金をあげた」と思っていて、こちらも「もらったもの」と思っている場合でも、その後相手が「お金を返してくれ」といってくることがけっこうあります。
そのきに、「返す約束なんてした覚えがない」とっていっても、当時のお金のやりとりがあった証拠が提出された場合、訴えられるとお金を譲り受けた側が、100%敗訴します。
どういう事情であれ、相手が「お金を返して欲しい」といってきた場合は、お金は返さなければならないんです。
大切なのは、正当な返済をするということです。
放っておくと、多大な遅延損害金による賠償を支払わなければならなくなることがあります。万が一詐欺罪で立証されると、懲役十年(罰金刑はなし)になります。
友達から以前お金を借りていたならば、とにかく一刻も早く返済の意思を相手に示す必要があります。
たとえば事故に遭ったとか、返済予定に充てていたはずのお金が別で必要になったから、という場合は、そのことを速やかに申し出てください。
脅迫を受けているならば警察に相談
個人同士の借金のトラブルから、お金を借りていた親がその知人に自分の娘を賠償代わりに差し出していたという事件が、以前ありました。
「お金を返せないなら体で払え」といわれて風俗へ働きに出るいう事件などは頻繁に起こっています。
個人間の借金の場合は、約束をしていなければ「利子」を支払う必要はありません。明らかな脅迫行為であれば警察に届け出ることで解決しましょう。
こちらがお金を借りている側だとしても、自分の体や精神を犠牲にしてまで、相手の脅迫に応じる必要はありません。専門家に相談をすれば、借金は返済できるのです。
自分が作ってしまった負債なので恥ずかしい、自分でなんとかしなければならない、と思う人たちが多いですが、ひとりで処理しきれない問題は第三者の力を借りてください。その後に社会に貢献するための力を発揮するのが本来の自己責任です。
借金問題は第三者の力を借りないと解決できません。
お金で起った問題は、突然激しい憎悪に変わることがあります。相手が、怒り出して、訴えてやる、借りてでも返せ、体を売ってでも返せ、と豹変するわけです。お金は人の上下感覚を作りだしますし、人はそれに振り回されます。
「そういえば、あいつに昔お金貸してたな…」と何年も前のやりとりを蒸し返してくるケースもけっこうあります。
時間が経っていると、双方の意見の食い違いが必ず出ます。小さなほころびがどんどん大きなもつれとなってきます。
自分でなんとかしようとせずに、専門家に相談をして、第三者に間に入ってもらいましょう。
借金問題はひとりで解決しようとしない
友達から借りたお金は返済しましょう。
返済が難しい場合は、専門家に頼れば解決できるので、とにかく相談をしてみましょう。
当時仲が良かったときは大丈夫でも、お金の問題は人を変えます。自分でなんとかできない場合は、他人に相談をするのが、いちばんよい解決策です。
お金とは=人の存在価値です。それをないがしろにされると、人はその分だけ相手を無礼に思って、失望しますし、強く出てきます。
他人の存在を疎かにしてしまっている自分の状況について反省を試みることが大事です。そうすれば第三者に相談しなければならない勇気も湧いてくると思います。
借りたお金を返す行為は、過去の決算ではなく、未来にもたらされる行為です。
過去の約束を果たさないことには、未来の約束が果たされることもまたありません。