実家暮らしの借金返済方法は、低金利への借り換え、親に話す、債務整理で解決
実家暮らしの借金生活者のための3つの対策
- 低金利への借り換えをして返済総額を減らす
- 親に話をして借金返済することを一度考えてみる
- 債務整理によって借金を減額して返済する
借金問題で悩まれている方にとっての最大の問題点は、「収入」より「支出」が多いことにあります。
どうしたら「収入」を増やすことができるのか、どうしたら「支出」を抑えることができるのか?
収入の少ない新入社員の方、派遣社員の方、フリーター、また現在仕事をしていない方は、どうしても借金をしてしまう、という傾向は、やはり強いです。
まずは、返済額を少なくする、という施策から、出発しましょう!
収支のバランスを具体的にしていくことで、お金の問題が身近なものになり、解決しやすくなっていきます。
低金利に借り換えて、利息と総返済額を減らす
元本がなかなか減らなくて、返済もままならない方にもっとも有効な対策は、低金利貸金業者への「借り換え」です。
借り換えには、次の2つの方法があります。
2つの借り換え
- 低金利の貸金業者へ借入先を変える - 借り換え
- 複数ある借入先を一本化する - おまとめローン
今借りている貸金業者の金利よりも低い金利の貸金業者からお金を借りましょう。そうすると、払う利息は減りますから、当然のことながら、返済総額は下がることになります。
一般的に消費者金融よりも、銀行のローンのほうが、金利は安い傾向にあります。
15%金利の3社から10万円を借りて、2年返済の場合の返済総額
借入額 | 10万円 |
返済期間 | 2年 |
返済方法 | 元利均等返済 |
金利 | 15% |
毎月返済額 | (4,848円 × 3社 =) 14,544円 |
年間返済額 | (58,176円 × 3社 =) 17,4528円 |
総返済額 | 3社で、349,056円 |
利息 | 16,352円 × 3社 = 49,056円 |
10%金利1社から10万円を借りて、2年返済の場合の返済総額
借入元金 | 30万円 |
返済期間 | 2年 |
返済方法 | 元利均等返済 |
金利 | 10% |
毎月返済額 | 13,843円 |
年間返済額 | 166,116円 |
総返済額 | 332,232円 |
利息 | 32,232円 |
たとえば金利が15.0%の3つの貸金業者から10万円を借りていた場合、24か月で返済し終えるならば、1社あたりの返済総額は116,352円です。
この場合の合計は、349,056円になります。
一方、金利が10.0%の貸金業者から同じく30万円を借りて24か月返済予定での返済総額は、332,232円です。
差額が、16,824円発生することになります。
新規加入をすると、ポイント還元などもあって、お得な場合もあります。
低金利のカードローン一覧 - (100万円借り入れの場合)
- J.Score AIスコア・レンディング 0.800%~12.000% (8千円~12万円)
- アイフル キャッシングローン 3.000%~15.000% (3万円~15万円)
- プロミスのカードローン 4.5000%~15.000% (4万5千円~15万円)
- アコムのカードローン 7.7000%~15.000% (7万7千円~15万円)
- 住信SBIネット銀行 MR.カードローン 7.990%~14.790% (7万9千9百円~14万7千9百円)
複数社から借金をしている場合は、借金を一本化することができる「おまとめローン」があります。しかし、個人的には、これはあまりおすすめしません。
おすすめしない理由はこちらに書いてあります。もし、ローンの一本化を考える方は、併せてぜひ読んでみてください!
親に頼んで返済することを考える
借金を返済するのにもっとも有効な解決方法は、親に立て替えてもらうことです。
実家暮らしで借金をしているのであれば、きっとご両親に黙っている方がほとんどだと思いますが、正直にいうことが可能であれば、実践するほうが得です。
理由は単純で、貸金業者から借りたお金には利息がつきますが、親から借りたお金には利息がつかないからです。
親からの援助は、「甘え」ではなく、「自立」のためととらえて、親御さんとの話し合いを今一度考えてみてください。
そのときのおすすめの対策があります。
借金についてはご自身で返済していくことにし、余分にかかるお金についは親に負担してもらうのです。
たとえば、借金の総額が50万円あったとしたら、親に50万円を借りて消費者金融に完済します。面倒をみてもらっている家賃や食費などについては一切を負担してもらうわけです。
食べさせてもらっている分については、そのうちの出世払いという形にして、立て替えてもらった50万円については、借用書を書き、必ず返す、と約束をしましょう。
親にどうしても話すことができそうもない…という方は、どんなふうにきりだしたらよいか? >>借金を親に話す!失敗しないために必要な考え方と実践法でお話ししていますので、ぜひ参考にしてみてください!
借金を減額して返済する
任意整理という債務整理法を用いれば、借金を減額して返済することが可能です。
いわゆる債務整理というものです。
借金を本当に完済して、親への依存から脱却したい、と考えている方は、ぜひ債務整理を検討してみてください。(この制度を知らない方が意外と多いです。)
債務整理を用いると、これから払うはずの「利息」をゼロにすることができます。弁護士に依頼をした時点で、利息が止まります。なので、全体の借金総額を少なくして返済することができるんです。
仮に、これまでに余分な「利息」を支払っている場合は、そのお金が戻ってくるケースもあります。
借金総額が120万円だった人が86万円になった例
Kさん(23才女性)
借金総額 120万円
借り入れ業者数 3社
債務整理法 | 任意整理 |
職業 | フリーター |
借金理由 | ショッピング |
最低弁財額 | 86万円 |
毎月の返済額 | 1万円 |
期間 | 3年 |
Kさんは3社からの合計120万円の借金がありましたが、任意整理をすると、返済総額(最低弁財額)は、よぶんな利息を払っていたことがわかり、86万円となりました。34万円減額されたことになります。
債権者はお金を貸すのに都合のよい法律によって、高く金利をとっていることがけっこうあるんです。法律が改訂されて、そういう業者は少なくなりましたが、検討してみる余地はあります。
借りているお金が多くなるほど、減額されるお金は増える傾向があるので、借金総額が高い人ほど債務整理はおすすめです。
任意整理の手順
3つの債務整理
- 任意整理 弁護士を通して、債権者と減額交渉をしてもらう
- 個人再生 裁判所を通して、借金を減額してもらう
- 自己破産 裁判所を通して、借金を免除してもらう
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産、の3つの方法があります。
自己破産は借金総額をゼロにすることができ、そのメリットも極めて大きいわけですが、デメリットも大きくなるものなので、まずは借金を減額して返済することができる任意整理を検討してみるのがよいです!
>>借金をゼロにできるって本当?借金総額をゼロにする自己破産!
※ 弁護士に無料相談ができます! 借金総額を記載して、どんな借金返済の形になるか? を調べてみましょう。プライバシー安全管理のために、専門家とは電話でお話をする形になります。
実家依存を脱却して自立するための具体策3つ
実家暮らしで借金生活をやめて、自立するための3つの対策
- 実家を出る意思を明確に親に伝える
- 月に3-5万円を実家に収める生活を2年送る
- 転職活動、求職活動を行い、職と給与を安定させる
実家を離れる日付を明確にして、親に宣言をする
借金を返済する意思を固めたのなら、具体的に実家を出る準備をしましょう。何年か先でよいです。具体的な日付を明確にしておくことをおすすめします。
次の3つがポイントです。
実家を出る宣言、3つのポイント
- 日付を明確にする
- 日付は無理な目標に設定しない
- 家を出る理由を親にしっかり説明する
目標設定を具体的にすると、計画がうやむやになる可能性が減ります。
なぜ実家を出る具体的な日付まで考えることが必要なのか? というと、そうすることで間違いなく借金完済の計画もスムーズに行うことができるようになるからです。
口にすることで、後戻りできなくなる状況に、自分を追い込むことができるので、親に宣言するのも効果的です。
途中で計画が挫折してしまうことも考えられますので、計画変更日付も同時に決めておきましょう。
実家を出る期日は、借金返済が完了してから1年あたりをめどにたてるのがよいです。
その1年のあいだに引っ越し費用を準備しましょう。
現在実家に厄介になっているのは、将来のための準備期間として、現在の生活を肯定的にとらえましょう。
未来ために現在がある、という考えを持つことが大事です。そのためには今、未来のためにすべきことをする必要があります。
月3-5万円を家に入れる実家暮らしを2年継続する
実家暮らしをして借金をしている人は、借金返済を完了したなら、家にお金を入れることを考えてみてください。
平均すると、少なくとも月10万円くらいが人間ひとりが暮らしていれば居住に最低限にかかるお金です。
実家暮らしをしていると、一人暮らしをしていれば当然かかるはずの光熱費や生活用品、また食費等であるお金が、現在無料となっているわけです。
借金を完済したなら、家にお金を入れるんだ、と思ってみてください。
親が受け取らない場合は、ご両親名義の口座に預金するもよし、また、自分が未来に作るための家族のお金、として蓄えるのでもよいです。
金銭感覚を自立させると、「家族」について考えが少し変わってくるものがあると思います。実家離れがスピード感をもって具体化していくはずです。
給与の高い職場への転職を考慮してみる
実家を離れて自立する未来が想像できたならば、自分の未来についても少しずつ具体的に考えていきましょう。
自分はこのままの仕事でよいのか? 仕事をしていない方は、どんな仕事に就いたらよいのか? そのためになにをしたらよいのか?
男女とも共通ですが、金銭感覚がおかしい人と誰も結婚はしたがりません。借金を抱えたまま、結婚をすることは不可能といってよいでしょう。
未来への展望が暗いのであれば、早いうちに条件のよい職場へ変わって、人生を変える行動を起こす必要があります。
お金に無頓着である人ほど、転職等を考えていない傾向があります。
収入が低いのが原因で借金をしていることが明確であるならば、収入口を増やすことを考えるのが、もっとも得策です。
転職するときのポイントが、3つあります。
転職の際の3つのポイント
- 企業は若いうちは仕事の実績を問わない
- 新卒か新卒でないかを問わない職場がある
- 仕事というものは社会的使命ではなく、自己のキャリアップととらえる
現在の日本においては、新卒で入社した3人に1人が3年以内にその会社を辞めています。転職が若ければ若いほど有利なためです。
また、若いうちであれば、新卒と変わらない条件で企業を選ぶことができます。
転職活動は、実家暮らしのまま、現在の仕事を継続して行うのがベストです。仕事が定まるまで、家を出る必要はありません。
書類選考で落ちてしまう方は、転職エージェントを積極的に活用しましょう。
転職サイトや口コミを活用して、情報収集を日々こころがける習慣をつけてみてください。実際に転職をするかどうかは、そのあとの問題だととらえておいて、ぜんぜんOKです。
現在サラリーマンで借金をしている方は、下の記事が参考になります!
借金を返済すると、必ず違った未来が見えてくる
実家暮らしで借金返済するための3つの対策
- 低金利への借り換えをして返済総額を減らす
- 親に頼んで返済することを考える
- 債務整理によって借金を減額して返済する
借金をしたままですと、なかなか実家から脱け出すことができません。
そしてその依存が増すほど、借金問題が片付いていかなくなります。
問題を解決するには、ものごとを具体手かして考えることが大です。そうすればなにをしたらよく、そのためにはどう行動を起こしたらよいか? それらのことがわかってきます。
具体的な借金完済の目途をつけることが大事です。
そろそろ人生をシフトチェンジする時期が迫っています。借金問題を解決すれば、違った未来が現れてくるはずです!