寿々木 与

借金について言い訳をするときは、相手の立場に立って話をすることで被害を少なくできます。相手が重大な問題を打ち明けられていちばん不安に思うのは「家族への被害影響」です。「影響はない」ことと「責任を感じている」ことを提示して、とにかく安心を与えることが大事です。

借金を親に相談することができない方は、専門家に相談をすることを考えてみましょう。完済をしたあとに話をする、あるいは返済の途中で話をする、という方法を検討してみましょう。任意整理ならば、親に黙ったままで借金を返済していくことができます。

借金について親と話をする際は、親の信頼を得ることに重点を置きましょう。そのためには完済予定になっている未来から現在、過去へと時間を後戻りさせる形で話をします。核心から話さずに、外堀から語っていくことで、相手の動揺を抑え、冷静な場を作ることができます。

彼女には、借金返済は計画に沿って行われている、という過程の報告として伝えるのが良いです。間違った対応は、彼女に事の成り行きだけを示して、解決策が見えないパターンです。また、こうして返すつもりだ、という予定のみの言葉も説得力に欠けます。

夫が借金についていちばん不安に思うことは、借金をいったいどうするつもりなのか？　家族にどのような影響があるのか？　ということです。完済の目途を具体的に示しましょう。また、夫が疑問に思うことについても事前にできる限り答えを用意して答える必要があります。

そもそも借金については家族や恋人に言わなくちゃいけないと思っている方が多いですが、相手を巻き込んでしまう場合は、言う必要はありません。借金は言わずに完済するのがよいです。債務整理で合法的に借金の利息をカットして内緒で借金返済をしましょう。

旦那が借金をして話し合いを持つ場合、債務整理による解決を提案しましょう。これから5年ほど借り入れができなくなるので、旦那が借金ができなくなります。安易にお金を借りられることが、一番大きな借金をしてしまう理由です。当人でなくても弁護士には相談ができます。

借金を告白する際は、最初に手紙を渡しておくと、大きな混乱を避けることができます。対面前にワンクッションを置くと、冷静な話し合いを持つことが可能です。「書き言葉」は「話し言葉」よりも客観的な事実を相手に伝えるのに有効であり、また、あらかじめ言葉を通すことによって、告白前に自身が借金と向き合うことになるのもよい点です。

借金返済をしながら節約生活をするためには、まずは利息を減らすことから考えます。借金完済のための計画案の作成、お金の基礎知識を学ぶ、収支を見直す、節約テクニックを実践する、の4つのステップでお話します。

借金で現在どうにもならない状況ならば借金完済を考える必要があります。「返済がつらくなってきた」と思っている状況であれば、返済能力を超えた段階にきています。任意整理であれば利息を止めて、借金を返済していくことができます。